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2019年5月30日 (木)

図書委員便り5月号

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図書委員便り5月号

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今月は英語科のO先生と6年の図書委員によるおすすめの本紹介です。また、昨年度図書委員会で参加した「高校生直木賞」の紹介をします。

 

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『三銃士』 アレクサンドル デュマ著 角川文庫

児童書で読んで夢中になり、世界史や海外文化に興味を持つきっかけになった本です。
田舎から出てきた若者ダルタニャンがフランス銃士隊の中でも最強の3人と友達になり、有名な「一人はみんなのために、みんなは一人のために」のモットーのもと、対立するリシュリュー枢機卿直属の部隊と戦ったり、王妃を守るために数々の危険を冒してイギリスまでいったりといった冒険に自分も仲間になったような気持ちでワクワクしました。

若いころは二枚目のアラミスに夢中だったのですが、この機会にもう一度読み直すと、いまいち頼りないルイ13世を支えてスペイン、オーストリア、イギリスといった強国と渡り合うために時には悪役にならざるを得ないリシュリュー枢機卿に共感しました。

この物語最大の魅力は個性的な登場人物の多さと冒険、恋愛、陰謀といったエピソードがすべて盛り込まれている点です。まさに娯楽小説の真骨頂といえると思います。

睡眠不足覚悟でどうぞ。(英語科・O先生)

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『イノセント・デイズ』早見和真著 新潮文庫

主人公の田中幸乃は、元恋人の家に放火して、妻と1歳の双子を殺めた罪で死刑を宣告された。彼女はなぜ人を殺し、死刑判決を受けてしまったのか。その事件の背景に何があったのか。

ストーリーが進むにつれて彼女の人生に関わった人々から浮かび上がる田中幸乃の歴史、そして彼女を救おうとする周囲の人たちの葛藤が描かれた作品です。彼女はなぜ死刑囚となったのかの本当の理由を知ったとき、みなさんは、田中幸乃に対してどのような感情を抱くのでしょう。

とても心に残る作品なので、ぜひ読んでみてください。(6-1 O)

 

この作品は、主人公の女の子を中心に壮大な裁判が繰り広げられ、無実を訴える友人と、どうしても有罪を認める主人公の熱い友情物語でもあります。感動する場面がとても多く、電車の中で号泣してしまいました。

最近ドラマ化されましたので、本が苦手な方は先にドラマを見るのもおすすめです。私はこの本のおかげで、イノセント(innocent)の意味が頭に焼き付きました。(6-1 S)

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『暗幕のゲルニカ』原田マハ著 新潮文庫

この作品は、ピカソの傑作「ゲルニカ」が描かれた時代と、ピカソ研究者八神瑤子が生きる現代が交錯するアートミステリーです。

「ゲルニカ」は、スペイン内戦で襲撃されたゲルニカの街を描いた絵画で、その時期のピカソの様子やピカソがこの絵を描くに至った理由、そしてスペイン内戦について書かれているので、美術だけではなく、世界史に興味がある方にも読んでいただきたいです。

アートに興味のない私ですが、序章から引き込まれたので、美術やピカソを全然知らなくても楽しく読むことができます。(6-2 T)

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『心が3℃温まる本当にあった物語』三枝理枝子著 PHP文庫

この本は、人間が持っている温かさを日々のエピソードから感じて、心の癒しになります。最近は、スマートフォンなどでさまざまな情報を得ることができる中で、自分の周りにいる人との関係が以前よりなくなっています。

そんな生活でもこの本を読むと人とのつながりの大切さを感じさせられます。この中のエピソードと自分を重ね合わせて、あたかも自分が経験したことのように考えて読むのも面白いと思います。「最近疲れたな。」など思っている人は癒されるのでぜひ読んでみてください。(6-2 N)

 

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「高校生直木賞」決定

昨年度の直木賞候補作品から高校生が「今年の1冊」を選ぶものです。
本校の図書委員(後期生・高校生)も参加し、昨年12月から4か月にわたり、候補作を読み選考しました。4月28日(日)には最終選考会が東京紀尾井町の文藝春秋本社で行われ、全国28校の高校の代表者が集まり、熱い論戦を繰り広げました。本校も図書委員長の5年Sさんが参加しました。

 高校生直木賞受賞作

『熱帯』森見登美彦 著 文藝春秋

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(内容紹介)
ある日森見登美彦が手に取った一冊の本、それはとても奇妙な本だった。その本に惹かれ探し求めた作者は、奇妙な名前の奇妙な読書会「沈黙読書会」に参加した。そこで出会う女性が語る最後まで読んだ人がいないという「熱帯」の正体とは?

「熱帯」を追う「学団」、謎の雰囲気漂う古本屋、「熱帯」の手がかりをもつ飴色のカードボックス。謎に包まれた本の真相は見つかるのか?

 何度読んでも何度読んでも、その不思議を消すことができない。解釈は人それぞれ違う。そんな読書の醍醐味を感じる本だ。多くの文学的な本からの引用もあり、この本を読んだ後も作中に出てくる本を読みたくなってしまうそんな作品。(高2 F)

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☆昨年度の直木賞候補作品☆

『破滅の王』上田早夕里 著
『宇喜多の楽士』木下昌輝 著
『じっと手を見る』窪美澄 著
『ファーストラヴ』島本理生 著 (第159回直木賞受賞作品)
『傍流の記者』本城雅人 著
『未来』湊かなえ 著

『童の神』今村翔吾 著
『宝島』真藤順丈 著 (160回直木賞受賞作品)
『信長の原理』垣根涼介 著
『ベルリンは晴れているか』深緑野分著
『熱帯』森見登美彦 著
    

※高校生直木賞は今回第6回ですが、今までの回すべて、実際の直木賞の作品は選ばれていないとのことです。(上段 高校生直木賞 ( )内はその年の直木賞)

 第1回 『巨鯨の海』伊東潤 著

   (2013年『ホテルローヤル』桜木紫乃 『恋歌』朝井まかて『昭和の犬』姫野カオルコ)

第2回 『宇喜多の捨て嫁』木下昌輝 著

   (2014年『破門』黒川博行 『サラバ』西加奈子 )

第3回 『ナイルパーチの女子会』柚木麻子 著

   (2015年『流れ』東山彰良 『つまをめとらば』青山文平)

第4回 『また、桜の国で』須賀しのぶ 著

   (2016年『蜜蜂と遠雷』恩田陸 『海の見える理髪店』荻原浩)

第5回 『くちなし』彩瀬まる 著

   (2017年『月の満ち欠け』佐藤正午『銀河鉄道の父』門井慶喜)

 

 

 

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