神奈川県横浜市の私立中学校・高等学校【横浜富士見丘学園 中学校・高等学校】

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2018年3月 3日 (土)

【校長室便り】卒業式 校長「式辞」を掲載いたします

平成28年度卒業式祝辞 学校長 澁谷 一郎

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「未来、夢と希望と仲間たち」

ご卒業おめでとうございます。66名全員が卒業いたします。皆さん一人ひとりにとって、この卒業式を迎えられたことは、感慨深いことと存じます。勉強、クラブ活動、生徒会活動、行事、友達との語らいなど、学園と共に過ごした思い出多い6年間。そして、今、未来に夢を描いている事でしょう。

卒業、新しい門出です。私も本当にうれしく思います。皆さんが過ごした富士見丘学園での6年間は、人格を形成し自己を確立するうえで、きわめて重要な時期でした。先日の東京理科大学の「理系の学び講座」のアイリス先生、ドイツの女性です。「私は、周りの友達と違った進路を進んだ、そこには競争がなかった」「違うことは良いことです」と話していました。「私は私、人と違っていてもいい」「オンリーワン」、今後の人生を自分らしく生き抜いていくために、私と言う、素晴らしい自分に出会い、自らの進むべき道を見つけ、新しい出発に向けて準備した6年間でした。苦しいことも、迷ったこともあったでしょう。しかし、それを立派に乗り越え、この卒業の日を迎えられたと思います。校庭の桜も厳しい冬の寒さを耐え、春を待ちわびていたからこそ、美しく咲き誇るのと同じです。

そして、わが子の成長を、わがことのように、常に見守ってこられた保護者の皆さまにおかれましては、誰にもましてお喜びのことと存じます。お嬢様のご卒業と新しい門出に、心よりお祝いを申し上げます。
また、ニュータウン連合町内会、ならびに清水ヶ丘自治会の会長様、中沢小学校、旭中学校の校長先生、副校長先生をはじめ、ゆかり会、さくら会、PTA役員、退職された教職員、理事・評議員、多くのご来賓の方々のご臨席をいただき、この卒業をともにお祝い賜りますこと、心よりお礼申し上げます。
感動に震えた素晴らしい卒業式になりました。ありがとうございます。

本学園は大正12年に創立され、今年95周年を迎えます。創立の年に関東大震災に遭い校舎をすべて失い、太平洋戦争では、先生と生徒がバケツリレーで消火に当たるなど、戦火をくぐり抜け生徒と共に守ってきた学園です。建学の精神、「敬愛・誠実・自主」の校訓、アットホームな校風、「明るく、素直で優しい生徒」が育つ校風は上級生が下級生に脈々と伝えてきたものです。皆さんはこのバトンを今日後輩に渡します。ありがとうございます。

私の好きな言葉に、アメリカの作家レイモンドチャンドラーの「やさしくなければ生きる資格はない、強くなければ生きられない」とあります。「学習と人間教育」を車の両輪にした本校の建学の精神そのものです。人の為に、社会の為に、世界が平和で豊かに暮らせるように、こんな優しさが無くてはなりません。では、「強くなければ生きられない」、生きる為の強さは何でしょうか。私は夢だと思っています。以前ホワイトカラー、ブルーカラーと言う言葉がありましたが、ほとんどの仕事が知識を使う知識社会になりました。

いま男女共生と言われますが、その理由は、知識社会になり、知識に男女差がないから仕事に男女差がなくなった訳です。そして、必要な知識はますます高いレベルの専門知識になるでしょう。そして目指すものによって学ぶ知識も違ってきます。そこで私が皆さんに伝えたいことは、夢・大志を持ってもらいたい。ただ勉強するのではなく、夢に向かって勉強を続けてほしいと思います。夢があれば、苦しいことも乗り越えられる。当然学問もします。皆さんには、夢の大切さをキャリア教育と呼び、伝えてきました。皆さんは、自分の夢に向かって学園生活を送ったから、今の自分があります。

本校の生徒はみんなやさしい生徒に育ちます。「このやさしさが無ければ人間として生きる資格はない」、建学の精神にもありますように、平和で豊かな社会を築く為に、勉強し、人間性を磨いてほしい。これが学園の願いです。

そして今、未来は大きく変わります。グローバル社会とか、IOT、AI、ビッグデータなど科学が進歩した社会などと言われます。科学技術から見ると、クローン技術の進歩や、IOT、AI、ビッグデータなど、人工知能を備えたロボットの開発など目を見張るものがあります。ロボットは戦争の兵士にもなれるし、我々と一緒に暮らす家族にもなれる。人間社会がこれからどのようにその技術を活用して行くかが問われます。「人に優しい科学、平和や豊かさに寄与する科学」には、知識と同時に倫理感、物事を正しく判断する価値観「優しさ」が要求されています。さらに、自然破壊、環境問題、人口減少、高齢化問題、エネルギー問題などどれをとってもその解決には「知識」だけではなく「人間性」「優しさ」が必要になります。「平和とは何か」「豊かさとは何か」「生きるってなんだ」「私はなぜ女性なのか」「家族とは何だろう」「女性の社会進出とは何だろう」などの身近な問題であるが、答えのない問題も沢山あります。これ等を思う時、「優しさ」「本校の人間教育」と「知識」「本校の学習」はどんな時代が来ても、変わることのない真理であると思います。建学の精神と校訓は、これからも皆さんの、未来の羅針盤です。忘れないで下さい。

最後に、「優しさと夢」を持って、これから、実社会に飛び立つ皆さんに、曽野綾子さんの言葉を送ります。曽野綾子さんは、作家を志した時、当時は「物書き」と言われ、 物書きで一生食べて行けるのか、ましては女性が選ぶ仕事ではないと言われたそうです。随分迷ったそうですが、自分の夢に向かって進もうと決めたそうです。そして日本を代表する女流作家になりました。そんな自分の経験から、曽野綾子さんは次のようにエッセイに書いています。
「あなたが望むことをしなさい、仕事に上下はありません。そして必ずあなたを必要としている人がいます」
このような「私の生き方」「オンリーワン、私は私」が素敵な魅力ある生き方、いつも輝いている人だと思います。今、日本は豊かな国になり、誰もが大きな夢を持てる社会になりました。どうぞ大きな夢を持って人生を歩んで下さい。

皆さんには、「未来、夢、仲間」があります。富士見丘学園の家族であることを誇りに卒業して下さい。これからも日々学習に励み、自分の進路に向けて果敢に挑戦し、大きく世界に羽ばたいてほしいと願います。

保護者、ご家族の皆様方には、お嬢様のご成長をお慶び申し上げますと共に、この卒後式を迎えるまで、本校に対して賜りましたご支援・ご協力に、深くお礼申し上げます。今後も、お嬢様の母校として変わらぬご支援をいただきますよう、お願い申し上げます。

ご来賓の方々には、このすばらしい生徒たちの卒業の日を、共にお祝いいただき、心からお礼を申し上げ、式辞とさせていただきます。ありがとうございます。

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